食洗機検討 国産製品とドイツ製品の比較 その3 完結編

家づくり(Lifestyle BASE)

 

前回前々回と、食洗機について国産とドイツ産という観点で比較をしてきました。

今回は完結編ということで、国産製品とドイツ製品のメリットデメリットを比較しながら、Lifestyle BASEでドイツ製食洗機のMiele採用に至ったポイントを紹介したいと思います。

国産製品とドイツ製品の比較 一覧表

今一度、国産製品とドイツ製品の比較の表を載せます。

国産モデル ドイツ製モデル
価格 安い 高い
庫内容量 小さい 大きい
食器の入れやすさ 複雑 入れやすい
耐久性・修理性 7年~10年程度で交換前提 20年修理をしながら使う前提
乾燥機能 有り 無し
洗浄力 普通 高い
設置性 高い 低い

前回前々回で各項目の解説をしています。ぜひそちらもご覧下さい。

ドイツ製品のメリットまとめ

ドイツ製品を選択するメリットの第一は、やはり沢山の食器を一度に高い洗浄力で洗えることだと思います。つまり、食器、調理器具の洗浄のほぼすべてを食洗機に任せることが出来ます。

木製の食器やテフロン加工の調理器具、卵や米等のタンパク質が主体の汚れについては、補助的に手洗い、予洗いを検討しなければならないこともありますが、基本的には、汚れたまま庫内に放り込んで、スイッチONでOKです。

食器洗いを食洗機に任せられるということは、毎日の食器洗いの時間が自由に使えるようになるだけでなく、精神面でも、例えば、どうしても食器洗いが出来ずに寝てしまった翌朝、シンクにたまった汚れた食器でストレスを抱えるといったことも大幅に軽減されると思います。

また、庫内容量が大きく、食器の出し入れがし易い設計のため、汚れた食器を置いておく場所、または、洗った食器を置いておく場所になるということもメリットです。例えば、昼食で使った食器類を食洗機に収めておいて、夕食後の食器と合わせて洗浄といった使い方もできます。また、大きな水切りネットのようなものをキッチン周りに置かなくて済むので、キッチン周りがスッキリします。

ドイツ製品のデメリットのまとめ

一方で、デメリットは、高価格という点が一番大きいと思います。そもそも製品自体の価格が高いうえに、キッチンへの取り付け工賃・手数料がかかり、さらにキッチン自体を上位モデルもしくはオーダーにしなければならず、トータルとしてコストが上がりがちです。

修理をしながら長く使うことで、いくらか国産製品との差が埋まることももありますが、単純に費用面でドイツ製の方が安くなるということは期待できないと思います。

LifeStyle BASEでの検討結果

メリット・デメリットをシンプルに考えると、ドイツ製はお金はかかるが、性能は高いということになります。そのため、価格面を許容できるのであれば、ぜひ採用となります。

高価格化の要因は

  • 本体価格
  • 設置費用・手数料
  • キッチンを選ぶ

といった要因に分けられます。

ちなみに、Lifestyle BASEのキッチンはハウスビルダーさん標準のタカラスタンダードのオフェリアになります。今回キッチン、食洗機の検討にあたって、ハウスビルダーさん、タカラさんにドイツ製食洗機の打診をしたところ、快く受け入れて下さり、キッチンはオフェリアのままで設置可能ということになりました。なお、Mieleの製品であれば天板が85cmの高さでも設置可能なため、天板高さを標準的な85cmから変えることなく設置することが出来ます。

また、設置費用・手数料については、標準の食洗機のマイナスオプション分と相殺する程度で、追加費用としてはほぼ食洗機本体代のみという、非常に魅力的なお見積りを頂けました。(この点については、大手ハウスメーカーさん等ではリスク回避という意味で高額になりやすいと伺っているので、大変ありがたく思っています。)

そのため、先ほど挙げた、高価格化の要因のうち、設置費用・手数料とキッチンを選ぶという点については、今回の場合は無視できる程度と思います。つまり本体費用分、おおよそ40万円程度が許容できるかという点が検討の要点です。

メリットまとめの章でも挙げたように、食器洗いの主を食洗機に託せるのは時間の節約だけでなく、精神的なゆとりに大きく貢献すると思っています。決して安い買い物ではありませんが、長く使うことを思えば、十分悪くないお金の使い道かと思い、Mieleの食洗機を選択することとなりました。

食洗機の機種選択について

私の場合、ドイツ製食洗機を採用すると決まってから、機種の選定についてはかなりシンプルでした。天板高さ85cmのキッチンに収まるドイツ製食洗機はMieleに限られるためです。また、幅については60cmと45cmのモデルがありますが、標準仕様のキッチンに収める場合は45cmになり、60cmを収める場合はキッチン自体の幅を広くしなければならないようです。

そのため、Mieleの45cm幅のモデルで選択することとなります。Mieleの45cm幅のモデルは大きく分けて2種、G4720とG4820になります。G4820が上位モデルとなっており、両者の違いは、洗浄プログラムの種類数やディスプレイの日本語表記などがありますが、一番大きいのはオートオープン機能の有り無しです。

オートオープン機能は洗浄後に数cmだけ扉が開き自然乾燥を促す機能ですが、海外に比べ日本の場合は食器に高台が付いている和食器があるため、オートオープン機能は必須機能と思い、上位機種のG4820を選ぶことになりました。

 

いかがでしょうか。全3回でお送りした、LifeStyle BASEの食洗機選びでした。決して安くない買い物になるので、少しでも皆様の参考になればと思います。

– SHINJI –

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