食洗機検討 国産製品とドイツ製品の比較 その2

家づくり(Lifestyle BASE)

 

前回に引き続き、食洗機について比較します!

絶賛仕様検討中の我が家  Lifestyle BASEのキッチンはタカラスタンダードのオフェリアで、コイツにドイツ製のMieleの食洗機を入れる予定です。

国産製品とドイツ製品のメリットデメリットを比較しながら、Lifestyle BASEでドイツ製食洗機のMieleが第一候補に至ったポイントを紹介したいきたいと思います。

国産製品とドイツ製品の比較 一覧表

今一度、国産製品とドイツ製品の比較の表を載せます。

国産モデル ドイツ製モデル
価格 安い 高い
庫内容量 小さい 大きい
食器の入れやすさ 複雑 入れやすい
耐久性・修理性 7年~10年程度で交換前提 20年修理をしながら使う前提
乾燥機能 有り 無し
洗浄力 普通 高い
設置性 高い 低い

前回は、価格、庫内容量、食器の入れやすさまで解説したため、今回は耐久性・修理性から解説をしていきます。

[耐久性・修理性] 国産は交換、ドイツ製は修理

耐久性・修理性ですが、国産製品とドイツ製品で考え方が違います。国産製品は壊れたら本体ごと交換、ドイツ製品は修理をしながら長く使うという考え方で作られています。

もう少し具体的に説明すると、国産製品についてはおおよそ10年程度で本体ごとごっそり交換する前提で作られているようです。もちろん交換までの間にもパッキン交換等の修理は必要になります。一方でドイツ製品は20年ほどの使用を前提とした設計になっています。修理を前提とした設計、またアフターサポート(長期の部品供給)体制によって長期に渡って使い続けることが出来ます。

価格の項目で、ドイツ製品は高いと解説しましたが、国産製品が10年程度で修理が効かなくなり交換が必要になることを考慮に入れ数十年でのコストを考えると、あながち高いとも言い切れないと思います。

[乾燥機能] 国産はしっかり乾燥 ドイツ製は自然乾燥

洗い終わった食器に着いた水気を飛ばす乾燥機能ですが、国産製品にはヒーターを用いた乾燥機能が搭載されており、どのような食器もしっかりと乾かすことが出来ます。

一方で、ドイツ製品には基本的には余熱による自然乾燥を主としているため、熱容量が小さい樹脂の食器等はなかなか乾ききらないこともあるようです。gaggenau社の食洗機ではゼオライトヒーターというパッシブなヒーターが搭載されていますが、やはりエネルギーを消費して温風を出すヒーターには速乾性という面では敵わないようです。

ゼオライトテクノロジー

従来の電気を使用するヒーターとは違い、ゼオライト(湿気を吸収しつつ発熱する環境にやさしい鉱物)を使用する今までにない、全く新しいヒーターを使用する事で、乾燥時に温風を出すだけでなく、水の温度を上げる補助を行い、運転コストと時間を節約し、A+++(エネルギー、スピード規格)を達成しました。

出典:株式会社 N・TEC webページより

[洗浄力] ドイツ製の優勢

洗浄力については、ドイツ製品の評判がすこぶる高いです。基本的には下洗いは必要なく、使ったままの食器、調理器具をそのまま収めていけば、あとはスイッチ一つで綺麗に洗浄されるという認識で問題ないようです。お世話になっているビルダーさん曰く、この洗浄力を知ってしまった方は国産製品には戻れなくなってしまうことがほとんどとのこと。

一方で国産製品については、ドイツ製品に比べると洗浄力の面では一歩引けを取るようです。調理器具は前提としていないであろう庫内容量から考えるに、ドイツ製品とは目指している洗浄力が違うのではないかと思います。

[設置性] ドイツ製に難アリ

ドイツ製品をオーダーでないキッチンに収めることは簡単とは言えません。理由は大きく分けて2つあります。

1つは、高さの問題です。ドイツ製品の多くは82cm以上の高さを設置場所に求めます。日本のキッチンの天板の高さは85cmで、その場合の食洗機を入れるスペースの高さは81cmになります。たった1cmですが、入らないものは入らないため、キッチンの高さをあげる必要があります。そもそもオーダーでないキッチンの場合高さを調節できるモデルは限られてきますし、調節できる場合も5cm刻みであることがほとんどであるため、天板の高さが90cmになります。標準の体格の女性の場合、少々天板の使いづらさを感じることと思います。

もう1つの理由はオーダーでないキッチンの場合、キッチンメーカーが標準外の建材(ドイツ製食洗機)の施工をしたがらないという点にあります。キッチンに限らずですが、オーダー品でない建材は規格に沿った大量生産を行うことで品質安定、コストの削減を実現しています。そのため、規格に沿わないイレギュラーを嫌う傾向にあります。キッチンメーカーによっては施工を断られる、もしくは多額の手数料を請求されるということもあるようです。

もちろんオーダーキッチンにしてしまえばこれらの懸念点はほとんど無視できますが、キッチン自体の価格がグッと上がるため、コストに難が出てしまいます。

 

これらのメリット・デメリットを加味してLifestyle BASEにドイツ製食洗機のMieleが有力候補になった過程は、次回の記事で公開したいと思います。

– SHINJI –

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