自然素材ならではの優しい風合いが魅力的な柿渋。
実は、DIY初心者の方でも簡単に、美しい塗装が出来ちゃうんです。
今回は、柿渋塗装のやり方についてご紹介します。
柿渋塗装はかんたん3ステップ!
今回は、美しい柿渋塗装のやり方について、詳しくご紹介しようと思います。柿渋塗装の魅力や特徴については、コチラでご紹介していますので、併せて読んでみてくださいね。
さて、塗装の仕方ですが、たったの3ステップで出来ます。
とてもシンプルですよね。しかもSTEP 2の乾燥は、塗り込んだ柿渋が乾くのを待つだけなので、作業をするのは実質2工程です。
必要なものは柿渋と秘密兵器の蜜蝋ワックス
次に柿渋塗装に必要なものをご紹介します。
- 柿渋
- 柿渋を入れる容器
- 柿渋を塗り込むスポンジ (繊維が残らないスポンジがおすすめです)
- ★蜜蝋ワックス
- 蜜蝋ワックスを塗る手ぬぐい (こちらも繊維が残りにくいものがgood!)
蜜蝋ワックスとはハチ巣と植物性の油脂からできている、自然由来のワックスなんです。もちろん天然成分なので、多少は口に入っても大丈夫。そのため、ダイニングテーブルに使っても安心です。
柿渋塗装した面に蜜蝋ワックスを重ねて塗ることで、撥水性が上がりきれいな仕上がりが長持ちします。優しいツヤ感も柿渋とよく合うので、おすすめアイテムです。
あとは、手が汚れないように使い捨ての手袋があるとなお良いです。
柿渋を塗ってみよう
塗り方もとっても簡単。容器に入れた柿渋をスポンジに吸わせて、木に刷り込むようにしてまんべんなく塗ってください。少しずつゆっくり濡れるので、塗装の経験がない方でも戸惑いなく出来ると思います。
全体に塗った時点で思ったよりも色が薄くても心配しないでください。色の濃さは塗る回数で調整するので、塗り終えたら一度乾燥させてください。
乾燥の目安は、手で触っても柿渋の色が手につかないぐらいです。時期にもよりますが、2~3時間程度でだいたい乾くと思います。
(↓乾燥中 これは5回塗ったところ。濃いめにしています。)
乾燥させたら、先ほどと同じようにスポンジで柿渋を全体に塗り込んでいきます。
この塗り込み→乾燥を好みの色味になりまで繰り返します。1回の塗りであまり濃くしようとしすぎるとムラの原因になることもあるので、焦らずゆっくり進めていってくださいね。
塗る回数の目安は、3回~5回ぐらいがいい感じです。下の写真の、左側のイスは3度塗り、右側の棚板は5度塗りです。木材の種類や質によって変わってきてしまうので、あくまで参考ですが目安になればと思います。
仕上げの蜜蝋ワックス
仕上げに蜜蝋ワックスを手ぬぐいで塗ってあげます。柿渋と同じく塗膜を作るのではなく、オイルを浸透させることで表面を保護するので、柿渋との相性は抜群です。
塗り方は、手ぬぐいに少量ずつ蜜蝋ワックスをとって、柿渋を塗った表面に刷り込むようにして薄く延ばしていきます。柿渋を塗ったときと同じ感覚です。
綺麗に濡れるとしっかりと水を弾くようになります。
ちなみに、塗った直後は多少表面がべたべたしますが、時間が立てばこのべたべたは治まってくるので安心してください。気になる場合は、最後に乾拭きをしてあげると早く治まります。
経年変化とメンテナンス
自然素材ならではの柿渋塗装の特徴のひとつとして、柿渋塗装をした木材は経年変化で色味が変わってきます。
左側は塗った直後、右側は塗ってから2年ぐらい経過したときの写真です。赤みが落ち着いて、深みがある色に変化しているのがわかっていただけると思います。
また、半年に1回ぐらいは蜜蝋ワックスを塗りなおしてあげると、保護効果が持続します。ワックスを塗る度、見た目にも深みが増すので、手間はかかりますがそこも含めて自然塗装のいいところだと思っています。
まとめ
私が初めて柿渋塗装を知ったのは、お知り合いの方からのご紹介でした。最初は塗装の経験もない私が綺麗にできるのかと不安でしたが、実際にやってみるととても簡単で、それ以来、柿渋のファンになってしまいました。
自分で塗装をした家具は、買ってそのままの家具よりも愛着が沸いて日々の暮らしが楽しくなります。柿渋はホームセンターですぐに手に入り、塗るのも簡単なので皆さんも是非使ってみてくださいね♪
– ろみひー –
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